始まりの始まり

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目の前には髭面のオッサン。右側には頭から床に刺さっている伸司。後ろも左側も何も無く真っ白な空間。 うん、冷静に見回してみたが、何処か良く分からん。 ただ分かるとすれば、恐らくこれは、伸司が良く言っていた転生ってやつなのだろう。 目の前のオッサンはオーラとでも言うのだろうか、気を緩めてしまえば思わずひれ伏せてしまいそうになる。神様ってところなのだろう。 「その通り。君の考えている通り、儂は神様ってやつじゃよ。それに、転生も合っとるよ」 「サラッと心を読むな」 これも予想通りと言うか、読心術までもってやがる。 考えてる事がそのまま伝わるのは楽とも、不便とも思えるが、気にしないでおこう。 しかし、本当に転生とやらに遭遇するとはな……。 神様か、その部下の不手際であの事故が起きたって処か。
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