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第二話
接客がお仕事の人にちょっとカクテル作ってもらっただけで。
「惚れないでしょお……」
――ねえ?
心の中で確認するように呟いてみる。
「それに、ひとめ惚れとかしたことないもん。今まで」
自分で言って照れくさくて水を飲む。
「元カレと別れてどれくらい?」
「三カ月くらい経ちました……」
小さい声で答える。
「いままでしてなくても、そろそろ恋愛脳が動きだしたんじゃないの?」
コーヒーをゴクリと飲んで、思い切り息を吐く南ちゃん。
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