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奴隷廃止の発表を受け、5日後。
俺は学校を終わった後、路地裏に入った。
訳は特になく、意外と掘り出し物が売ってい時があるからだ。
路地裏に入ってすぐ、動いている袋を担いでいる男とすれ違った。
……あれ、絶対人入ってるよな?
俺は男に話しかけた。
「おいおっさん」
男はビクッとし、俺を見た。
「なんだ兄ちゃん、俺は今忙しいんだが」
「袋の中、人だろ?」
「んー、んー」
袋から声が聞こえちやってるんですけど。
「な、何を言ってるか全然わからないぞ」
目が泳ぎすぎ、動揺しすぎだ。
「ふ~ん。まっいいか。」
俺は何事もなかったのように元来た道を戻った。
「危なかったぜぇ」
裏路地でつぶやくおっさん。
でも残念、俺はインビジブルであなたを絶賛追跡中です。
おっさんはその後どんどん裏に入って行き、とある店の裏口から地下に降りていった。
ふむ、これは奴隷売買する所ですな。
「リリス」
「はい」
俺の目の前にリリスが現れる。
「これを和馬に届けてくれ」
「分かりました」
リリスは一瞬で俺の目の前から消えた。
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