~・尻の上にも三年・~

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夜――― 「よかった…ちゃんとあった」 押し入れの段ボールを引っ張り出し、中身を確認してホッとする。 「ちょっと筋肉が落ちたからなあ…いけるか?確かめておかねえと」 全てを脱ぎ、ゴクリと唾を飲み込むと、腹を決めて取り掛かった。 「おっ…思ったよりスムーズに」 意外とすんなりおさまり、姿鏡を見る。 「筋肉おちたなあ…こんなに柔らかなラインになっちまってまあ」 残念感と呆れながら、後ろを向き背中を見る。 「うわ…背中も落ちてるなあ…なんだこのケツ!こんな丸みは昔はなかったぞ。それにしても足はまあわりとイケて……はうわっ」 顔を戻した俺は、目の前で目が点になっている春日と目が合った。 「な…なんで…」 「ノックして声をかけたのに返事がなくて…タイシさん倒れてるんじゃないかって」 「だ…大丈夫だから」 とりあえず顔を隠し後ろを向く。 「こんな趣味があったんだ…」 「ちが…趣味とかじゃ…」
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