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「タイシさんの好きなタイプになるから…俺、頑張るから…」
「す…好きなタイプったって、男は対象外だって…」
「じゃあ、どんな男が好きなんだよ?」
「話を聞いてるのか?俺は端から男は恋愛対象外だって言ってるだろ?」
振り返ると、目を潤ませて鼻の頭を赤くし、今にも泣き出しそうな顔でスカートを握り締めている。
弱ったなあ…こう言う顔されると苛めてるようだよなあ。
それに、体格は小さくはないが、先頃までは中学生だったんだから、環境が変わって戸惑っているところを優しくされて勘違い!なんてことは十分あり得るわけで。
「とにかく、根本的に生徒と何かあれば問題になるからダメだ。未成年もダメ!あと、俺より小さい男は問題外だな」
「………タイシさん、身長と体重はいくら?」
春日が俺を見上げる。
「し…身長は180㌢ 体重80㌔だ」
「わかった。待ってて…すぐに追い抜くから」
「だから生徒とは…」
「わかってるって」
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