~・尻の上にも三年・~

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やっとスカートを開放してもらい、俺はホッとして春日から離れようとする。 が… 「タイシさん…」 春日に前から飛び付かれ、胸にしがみつかれる。 「俺、成長期だからさ、4月から背が伸びてるんだ」 「それは…よかったな」 ひきつりながらも『滅多なことでは追い付かれないだろう』と俺は内心ナメていた。 「俺、頑張るから…タイシさんの好きなタイプになって…二十歳になったらタイシさんのこと迎えに来るから…」 春日は俺の厚い胸板に顔を擦り寄せる。 いや、“好きなタイプ”とは言ってないが… 今は刺激しないでおこう。 「二十歳になったらタイシさんを迎えに来る。それまで、辞めないでよ」 「今さら転職の予定はない」 「よかった。俺、絶対タイシさんのこと幸せにするから。部活でも負けないから…絶対タイシさんのこと守っていく」
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