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3月30日
一番最後まで残っていた春日が、とうとう退寮する日…
いつものように目覚めるはずだった俺は、まだ暗いうちから目をギラつかせ、眠れなかった一晩のせいで軽い頭痛に顔をしかめている。
「いよいよ…今日か」
アイツがやって来た日を思い出しながらなんとか体を起こした。
“コンコン”
「…はい?ちょっと待ってくれよ」
『こんな朝早く…』と真っ暗な窓の外をチラリと見てから、俺は管理人室の鍵を開けた。
「はい、どうした?」
扉を開けると、そこには目を真っ赤にした春日が立っている。
「眠れなかったから…タイシさん起きてるかなって」
照れ臭そうに額を掻く春日を『まあ、入れ』と中にいれた。
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