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「タイシさん…」
中に入った途端、春日は俺の背後から抱き締めてきた。
「離れたくない…タイシさんと離れたくない…」
「何を言ってるんだ?やっとここから卒業できるんだぞ?」
「俺はここにいたかった!タイシさんのそばでずっといたい…本当は、ダブりたかった。それが出来ないから…タイシさん、仕事辞めてよ」
「ぶっ…それは無茶な…」
『だよなあ…』と背中で春日が笑う。
「二十歳になったら…成人式がすんだら…その年の今日、3月30日に迎えに来るから…管理人の後任見つけておいてよ」
「なっ…何を…」
「俺の一生の伴侶として、タイシさん迎えに来る。絶対来るから…約束する」
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