第1章『不穏な影と旅立ちの朝』

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ジン「ああ、気をつけるよ。それじゃ行ってくる!」 父「母さんに一言いっていくんだぞー」 ジンは軽く手を振りながら、その場を後にする。 森を抜けると、二階建ての木造の家と 洗濯物を干す母の姿が見えてくる。 母は、ジンの姿が目に付き駆け寄ってきた。 母「荷物は学校に送っておいたからね。今から発つの?」 ジン「うん、たぶん。明日までには向こうに着くと思うから着いたらまた連絡するよ」 母「舐められないようにシャキッとするんだよ?これも持って行きな」 そう言うと、ジンに刀袋を手渡した。 中を見るとそこには、赤い柄の刀が一振り入っていた。
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