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保健室の窓から外を見る
今、うちのクラスは体育の真っ最中
羨ましい、な。
私みたいな闇に属するモンスターは、陽射しが苦手
そのなかでも、吸血鬼として出来損ないの私は外になんか出られない。
体も脆い。
弱いを通り越して、脆い。
カーテンの隙間から見つめるのはたった一人。
興奮したのか、犬耳になっている。
尻尾もはち切れんばかりに振られている。
明るい笑顔
太陽をまるごと人にしたみたい
ーー・・・格好良いなぁ。
意識しだしたのは、大分前。
まだ高校生活に慣れていないせいで
授業中に気分を崩した。
ーー・・・血が、足りなかったんだけど。
そんな私を彼は抱っこして保健室に連れてきてくれた。
優しくて
なのに、恥ずかしくってお礼も言えなかった。
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