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この世界から見て自分という個人など、どれだけ些細な出来事なのか、そんな事を考えるだけで、足元のベッドは消え失せ、奈落にヒュンッと落ちてしまう様な感覚になる。
ああ、嫌だ嫌だ。もう朝なのだから、気持ちを切り替えなければ・・・。いつものように、スイッチを、オンからオフへ(或いはオフからオンへ)。
ON/OFF
パチンッ
いつも通りの一日が始まる。もう大丈夫。私は罪なき一般市民。常識的な凡人。誰も私に苦しまないし、私も苦しまない。
こうやって生きてきたのだ。今までも、そしてこれからも、これからも? これからも、だ。
パチンッ
パチンッ。
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