番外編---マスターの内緒話

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「笑うなよ!!!」 ミキがさらに赤い顔して大声を上げるから、涙まで出てきた。 「お前、俺んち来て何するつもりだったんだよ?」 そう言うと、シュンとなってうつむいてしまった。 「さっきまで、いい感じで俺のこと口説いてたくせに。そのギャップはねーだろ? あのままいい感じに口説いてたら、おちてたかもしれねーな。」 え?と言わんばかりに、ミキが驚いた表情を見せた。 「じゃ・・・」 そう言って、この世の終わりのような顔になった。 「おちてたかもしれねーけど、おちてなかったかもしれねー。 でも、そんなギャップ見せられたら、はまっちまうよ。」 そう言って、頭をなでてやると、途端にワンコのような笑顔になった。 「マスター!!」 そう言って、抱きついてきやがった。
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