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「莉々たちも、購買?」
「は、はい、そうです……」
「今日も小倉メロンパン?」
「……はい」
恥ずかしい。完全に覚えられちゃった。
だけど、同時に、それが嬉しいあたしもいる。
「莉々ちゃーん」
直樹さんに名前を呼ばれ、ビクッと肩を震わせる。
……きた。
「は、はい……?」
「昨日のデート、楽しかった?」
「はい……、おかげさまで」
おかげさまで、って。
自分で言ってて、言葉選びに間違ったことに気付く。
「あー、誰かに会ったっしょ?吉野ブスと、河村っていう奴なんだけど。結構邪魔されたでしょー?ごめーんねー?」
やっぱり、先輩が言った通り、直樹さんが裏にいたんだ。
先輩は、直樹さんの頭を後ろから張り飛ばす。
「いてっ」
「ごめんな、莉々。こいつ、罰として俺が朝からずっと痛め付けてやったから」
「あ、いえ……」
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