先輩、あのね。

先輩、さよなら。

あたしがあまりにも落ち込んでいるように見えたのだろうか。

美玖が、あたふたし出した。

「だっ、大丈夫だよ！友達がなんて思っててもさ。あの人も言ってたじゃん、莉々は先輩に告られたんだから自信もって、って」

「そうだね……」

真実を打ち明けていないあたしが言うのもなんだけど、それは追い打ちです……。

うん。でも……。

「ありがとう、美玖。あたし、大丈夫。先輩の彼女……だし」

「おー。なんだ、いきなりリア充自慢してきたなー？」

「いたっ」

美玖が、あたしの背中をパーンッと平手で叩く。

痛い。

大丈夫。

だって、最初の頃とは、もう違うから。