第1章

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スタッフの人はタンタンタン と階段を降りて行く 「お願いだから… おろして」 「首に捕まって」 「えっ!」 「その方が楽だから 早く!」 「はい…」 「舞?」 と呼ばれ ちょっと顔を動かしたとたん   チュっ! 私の心臓   壊れた… ドキドキが彼にも伝わってる 忘れていたキュンとする胸の痛み あふれる涙… 「…なん…で…」 彼は何も言わず階段を降りる… 下に着くとスタッフの人達から拍手され、彼からプレゼントを貰いました。 「リョウさん そろそろ時間です」 「了解! じゃ…今日はありがとう」 いきなりハグ…そして耳元で 「後で連絡して!」 スタッフと一緒に控え室へ入る彼 私は元の席へ どうやって戻って来たのかも覚えてない きちんとお礼を言ったのかさえ… しばらくすると心音も戻り ルイとお揃いのパーカーを着て 「サインもらったぁ」 と泣きながら大喜び 私は…ぼーっとして 気がついたら… コンサートは終わってました。
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