40人が本棚に入れています
本棚に追加
帰りの電車の中でも
興奮おさまらない心音はずっとしゃべっていて
私はその声に…頷くだけで
まだジンジンと熱い唇を触り
彼を思う
確かに“すみませんって言ったら
キスする”とは言われたけど
本当にするなんて…
しかも唇に…
彼にとってキスは芝居でもするし
なんでも無いことなのかも
私…からかわれてる?
ううん彼は…そんな人じゃ…
じゃあ なぜ?
なぜ こんな私に?
自問自答を繰り返し
鼻の奥がツーんとし、視界も歪んで来て 慌てて寝たふり…
今泣くわけにはいかない!
考えない…
もう考えない…
家に着き 心音はそのままベッドに
バタンキュー
翔輝はダンス仲間の所へお泊まりで帰って来ない
最初のコメントを投稿しよう!