第1章

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年が明け1月 「お疲れ様~」 ファミレスのパートを終え裏口から出ると冷たい北風が… 「う~寒い!」 急いで車に乗ろうとすると 車の後ろに黒い人影… なんだか怖くて気付かないふりをして車に乗ろうとすると 「ねぇどっちー!」 「どっち行った~」 「もうどこ行っちゃったの~」 女の子達のにぎやかな声が近づいて来る… ちらっと車の後ろを見るとその影は 小さく身を丸めている 「あの! よかったら車の中へどうぞ!」 「ありがとう」 バタン! 私何やってんだろう… 誰だかわからない人を… どうしょう… 女の子達は すぐ目の前まで来ていて キョロキョロと捜してる… 見つかっちゃう! 「ねぇ? もしかしたら黒い皮ジャンの人捜してる?」 「そうそう! おばさん見た?」 「たぶん その人なら スッゴい勢いでそこのマンションの方走って行ったよ!」 「えーマジですかぁ? 早く行こう! あっ!おばさん  ありがとう」 …おばさん…か… 女の子達が見えなくなり 恐る恐るドアを開け 「もう大丈夫ですよ    向こう行きました」 「ありがとうございます。助かりました。」 ……えっ!…… よく見る顔…大好きな…人… 何が何だかわからず 固まる私に 「大丈夫ですか?」 イヤイヤ 全然大丈夫じゃない! 夢?… 何?… ウソ…でしょ? アリエナ━━━━イ!! どーなってるのー! 落ち着け!  落ち着け私! そう 私が助けたのは 大好きなアイドル Super☆Rの  リョウでした
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