第1章

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2月 「お疲れ様でーす あっ 雪降ってきたよー」 パート仲間と別れ車へ… えっ! 違う  違う… 一人言い聞かせ車へ乗り込むと  ガチャッ!! 「良かったぁ   寒くて死ぬかと思ったぁ」 「………」 「現場行く途中 この前通ったんだけど、時間空いたから タクシー乗って来ちゃった!」  …来ちゃったって… 「近いと思ったら 結構遠くて… ケータイ忘れちゃったし」 また現れた アイドルにビックリしたのと… また会えた 嬉しさで 鼻の奥がツーんとしたと同時に潤む瞳… 「あれっ?忘れちゃいましたか?」 「あっ! イエっ! リョウ…さんですよね? すみません 覚えてます   …寒いですよね?」 ♪~♪~♪ 慌てて消そうとすると それを止められ 「娘さんがファンなんだよね?」 真っ赤になる私… 恥ずかしい… 「…すみません…」 「…あのさぁ すみませんって 癖? この間も何回か聞いた気がする!」 「えっ!…」 「名前は?」 「はい?」 「な・ま・え・」 「あっ…藤谷 です」 「藤谷?」 「…舞 です」
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