3度目の春

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私、優木璃生(ゆうきりお)はクラス発表の掲示板の前で口をあんぐり開けたまま固まっていた。 「ちょっ!!璃生っ!璃生っ!しっかりして!?」 あぁ―――。 誰かが私の肩を揺さぶっている。 「…………」 私がなにも反応できないでいたら。 「ちょっとー!聞いてますかー?」 と、怒り気味の声が飛んできた。 「聞いてる、聞いてるって。 何?奈津」 振り向くと親友の川崎奈津が立っていた。
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