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縁音「あはは、この間振り。」
華蓮が名を呼んだ瞬間、闘技場の中心に縁音が現れ、奪った証書をヒラヒラと振りながら笑う。
華蓮「一応式典だからね、今は遊んでる暇が無い。返せ。」
苦笑気味に華蓮が言うも。
縁音「は?出来レースも良いとこじゃん。つまんねぇお遊びの式典とか面白い?」
笑みを崩さず辛辣な台詞を吐く縁音。
てまり「縁音!!」
舞台に上がったてまりが怒声を放つも。
縁音「今回はてまりんの言葉でも聞けないな。
いや…そうだな。てまりんを一日好きにしていいなら返したげる………っと。」
ヘラヘラとした笑いを邪悪な笑みに変えた縁音が、えげつない台詞を吐きつつ宙に飛び退く。
縁音「あっぶな…教師が割り込むとか何事?」
言いながら、自身が立っていた場所を睨む。
其処には。
蓮夜「………感覚武具―憤怒―。」
感情の浮かばぬ瞳の蓮夜が、爆炎を纏う長刀を突き立てていた。
蓮夜「テメェは許さん。感覚防具―喜悦―!」
ギリッ、と唇を噛み締めながら蓮夜が叫び、凄まじい速度で縁音に襲い掛かる。
葬竜「んの、バカ!おい!一般生徒は避難しろ!華蓮とてまりは此処に残れ!縁音の狙いがお前らなら生徒と一緒に出るなよ!」
てまり「わかりましたわ……華蓮さ――!?」
葬竜の言葉に返したてまりは、己の恋人を振り返り驚愕する。
其処には…
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