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15分ほどの休憩を挟み、
葬竜「第二戦…御堂華蓮 対 クラウン
……始めッ!」
第二回戦が始まる。
クラウン「ふっ…!」
今回はクラウンが凄まじい勢いで駆け、華蓮へと迫る。
クラウン「俺はお前が嫌いだ!強さを持つ癖に下手に出る…そんな者を俺は認めん!『審判運指』!」
心底嫌そうな顔で吐き捨て、貫通を起こす異能を振るう。
クラウン(致命傷にならなくとも少しは警戒するだろう)
そう考えての攻撃だった。
しかし
華蓮「ふむ。」(パシッ
何故か客席に目をやった華蓮が手を振るい、其をあっさり消し飛ばしてしまう。
クラウン「…?」
警戒もなにもなく、ただ小うるさい蚊を潰すように攻撃を消された為にぴた、と足を止め怪訝な表情をするクラウンに。
華蓮「確かに以前の僕は自己否定的な存在だった。まぁ其は認めるさ。だが…」
静かに告げながら華蓮が歩き出す。
華蓮「ごちゃごちゃ五月蝿ぇよ。僕は僕だ、君が認める認めないでは無いだろう。………て言うか君に認められる必要はないさ。僕はてまりが居てくれるだけで僕で居られるし、な。」
理由が実に単純だった。
自分が貶された事に腹をたてた恋人の為にキレた。
それだけだった。
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