第零学園

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クラウン「面白い…ならばこれでどうだ!」 消滅の異能と、肉体変化の異能を織り込んだ格闘戦に持ち込み強力な攻撃を叩き込む。 華蓮「…その程度か。」 此方は格闘術と異能を織り混ぜた武術でいなしていく。 だが。 クラウン「お前がそう動くのを待っていた!『強奪』ッ!」 バッ!と右目の眼帯を外し、華蓮の瞳に合わせるクラウン。 彼はこう考えたのだ。 『格闘術』『旋槍』『過剰封印』のいずれかを奪えば華蓮は弱体化する、と。 瞬間、 華蓮「!!」 クラウンの思惑通り自身が振るっていた異能を奪われ、一気に動きが鈍くなる華蓮。 しかし。 華蓮「此で僕の勝ちだ。」 ニヤリと笑う。 クラウン「…?なん…!?」 意味がわからず動きが止まったクラウンを、体内から強烈な衝撃が襲う。 クラウン「ぐっ…お…!」 膝をつき、一体何をした。 そういう目で自分を睨むクラウンに華蓮は 華蓮「君が『強奪』を使うのを予測し罠を仕組んだだけさ。―『偉大なる死(グレイトフルデッド)』。“認めた相手を道連れに自らの命を断つ”能力。 過去、“神風”マガツキと言うアンノウンが保持していた異能だよ。」 クラウン「ぐ…まさか…俺の意思まで罠に使うとは………………」 ドサ、と力尽きるクラウン。 葬竜「………勝者。御堂華蓮!」 力尽きたクラウンを結界外に運び、待ち構えていた水冬に預けた葬竜が宣言し、第二回戦も幕を閉じた。
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