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類まれな、光魔法の使い手。
広く聖都に赴いても、ユーリスほどの力を持つ人間は、そうはいないだろう。
その自覚と自負があった。
「私が適任です、陛下。このままでは、この国だけではなく、世界的な危機になります」
「ならば余計に、お前ばかりが負う話ではない。
この事は、聖都と魔法学院へと連絡を」
「それは辞めた方がいい」
アドルファスが、冷静にコンラッドの考えを否定した。
「今の聖都、及び教会の教義に、今の話は都合が悪い。
自分たちの考えに沿わない話をすれば、敵とされるのはこちらだ」
「彼のいう事が、正しいと思います。
もしも裏付ける物が出てきても、教会はそれを消し去り、自分たちの正しさを声高に宣言するでしょう」
「魔法学院というのも、やめた方がいい。
教会との繋がりも強いからな」
「加えて、研究者なんてものは未知の物に弱いものです。
知ればこれらの遺跡を発掘し、自分たちの研究の為に好き勝手をします」
ユーリスとアドルファスの意外なタッグに、コンラッドとアイリーンは顔を見合わせる。
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