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「お、おい!さすがにそれは無しだろ!?」
「あらあら、さっきまで大口たたいてたのは誰かしら?
でも勘違いはしないで、これはあんたのよ」
そういうとお母さんは手に持っていた包丁を蒼空に手渡した
「こ、これで何しろってんだよ、まさか…」
蒼空は手渡された包丁を右手に持ち、母の意図を
察したのか少し震えていた
「そう、察しの通りそれがあんたの武器よ
あんたはそれを使ってお母さんと戦うのよ」
「バカ言うなよ!包丁だぞ!死ぬぞ!」
「あんたじゃできないから大丈夫よ」
「な、なんだと…
おふくろ、今日が貴様の命日だ!!」
「切り替えはやっっ!?」
今まで静かに見ていた未來がそうツッコんだが
蒼空はもう止まらない
蒼空は手に持った包丁の切っ先を母の首元めがけて伸ばしていった
不意に母の唇が動き
「ゲーム…」
それに対照的に蒼空の動きが止まる
「お、お母様…ゲ、ゲームをどうするおつもりで…?」
全身冷や汗でいっぱいになった蒼空が顔を上げると
母が何とも言えない笑みを浮かべ蒼空を見下していた
「それはあんた次第よねー」
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