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~side-Mirai~
「お母さん、あれはさすがにひどくない?
一つ千円のスイーツなんて…」
私はお母さんに問いかけてみた
「あら、未來は食べてみたくないの?
きっとおいしいわよ~」
「うっ、それは食べてみたいけど…」
そこをつかれるとさすがに痛いかな
「私はお兄ちゃんと半分こして食べるね
お兄ちゃんも食べれなかったらかわいそうだし」
「未來あんたほんとにお兄ちゃんっ子よね~
昔は蒼空に対してもデレデレしてたのにいつからあんなに冷たくなったのかしらね」
「ちょ、ちょっとお母さん何言ってるの!?私はお兄ちゃんっ子なんかじゃないよ!
も、もう自分の部屋に戻るね!」
「はいはい、蒼空が帰ってきたら出てくるのよ」
「…はーい」
私は小さく返事すると自分の部屋に入ってベッドに寝転んだ
…お兄ちゃんっ子かぁ…
確かにその自覚はある
小さいころからお兄ちゃんに憧れて、お兄ちゃんが大好きでお兄ちゃんのマネばっかりしてきた
思い返すだけで顔が熱を持ち赤くなる
でも、あいつらのせいで…
そう考えた瞬間、顔から熱は逃げて行った
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