第16章 クリエイティブ・ワールド

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降り立った場所は、何処かの広大な森の上空。 空気も綺麗で、辺りを見る限り自然に溢れた場所だった。 取り敢えずは、適当に世界でもまわってみようかな? ボソッとそう呟き、ルミナスは地に降りた。 ルミナス「さてさて、私の創り上げた生物が独自で何処まで進化しているのか・・・見させてもらおうかな」 気配を消し、森をうろうろと探索するルミナス。 縄張り争いをしている魔物や、子連れで狩りに出ている魔物。 知らぬ顔で木に巣を作っている小動物や鳥。 そして・・・遥か上空を飛び去る、大きな赤いドラゴン。竜種である。 竜種の位としては中級と言える。が、生物としてはそれでも上位にランクインするものだ。 ドラゴンが真上を飛行すれば、例え縄張り争いをしていたとしても、一時的に休戦となる。 どの魔物も、身を隠すのだ。 ルミナス「まぁ、所詮此処にいる魔物はその程度だよね」 この森の情報は・・・と、そう思えば、すぐさま頭に情報が浮かび上がる。 まぁ、一応この世界の主だからね。私はこの世界であり、この世界は私である、みたいな。 と、話が逸れた。私の知りたいのはこの森の主は何か。 浮かんだ情報は・・・へぇ。 どうやらこの広大な森は、妙なのが主になっているらしい。 ちょっと、興味が湧くね。会いにいってみよう。 居場所は、ここから大体6キロ程はなれた場所。直ぐに到着する距離だ。例え走らなくても、転移を使っても直ぐに到着するし。 けど、まぁ。それだけだと面白くないよね。 ゆっくりと、探索しよう。 この世界は他の世界とは違い、私の世界だ。 それも、最初に創り上げた、私にとっては中々特別な世界。 経験がある人はそこそこ居ると思う。 自分のものとかで、新品のものは手に入れた当初、過剰なまでに大切にする人。 まぁ、私の場合も今回はそんな感じ・・・かな? ルミナス「とは言え、あんまり変化も見当たらない・・・か」 先程から歩き回ってはいるけど、大した変化は無い。 同じ植物、同じ果実、同じ魔物。 仕方ないといえば、仕方ないんだけど・・・ 色々な世界に慣れすぎた、かな。
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