第1章

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順応するのが早い自分に驚きつつ、ここにいる前の記憶をたどってみる 「んーと、確か今日は ……………………………………… あっ!私の誕生日だ!! えっと……それで、親友の誰かと一緒にいつもの帰り道を歩いててー……………それからー…それから…どうしたんだっけ? おっかしいなぁ、何で思い出せないんだろう……」 「……おい、幸の記憶が曖昧なのはこの時代に来る直前だけなのか?」 「い、いや~……なんていうか…ところどころ、よく一緒にいたはずの親友がわからなくって……その子だけ靄がかかってるっていうか…… 家族とか他の友達はわかるんだけど…」 「そうか…………… よし幸、私の後をついてこい」 えっ?! なんか、勝手に自己完結して前を歩き出したんだけど! 「ちょ、ちょっと待ってよ! いったい何処に行くの?」 「決まっている 今は江戸時代といっても元治元年、つまり幕末だ 何でもいいから幸の知っている限りの幕末の有名人を答えてみろ」 えぇっ?! 何故に幕末の有名人?! ぜ、全然わかんないんだけど……どうしよう…適当にそれっぽいこと言っとくか? 「じゃ、じゃあ~……織田信長とか…?」 あれ? なんか凄い冷たい目で見られてるんだけど私間違ったことでも言ったか?
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