第1章

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「せめて、徳川家康ぐらいの間違いにできないのか… …幕末の有名人といえば誠の文字を掲げた、武士組織… …ここまで言えば流石に馬鹿でも理解できるだろう」 いえ!全くもって理解不能です!! 成績、全教科オール1の私には超難問っすよ! …私が何も言わないでいると、琥珀は察してくれたのか歩く足を止めて一度ため息をついてこちらに振り返った… 「答えは……新選組だ …そして今向かっている場所は新選組の屯所… これでわかったか?」 「ま、まぁ…なんとなく?」 …んっ??てゆーか、新選組? どっかで聞いたようなぁ~……… 「ああぁぁぁっ!!」 「なっ、何だ急に!」 「思い出したの!私の親友が新選組を好きで、毎日のように話を聞かされてたんだよ!」 「チッ…………そんなことでいちいち喚くな 結局のところ、まだ親友の名前と顔すら思い出していないんだろう?」 「うっ、それは……でもでも! 新選組のことなら親友のおかげで結構いろいろ知ってるよ!」 …じゃあ、何で今答えられなかったって言われたら終わりだけど…… 「はぁ………まぁいい、そろそろ夜が明ける その前に急いで新選組の屯所に行くぞ 幸の記憶のことも含め、詳しい話は後だ」 「話は後ででもいいけどさぁ 何で急ぐの?夜が明けてからでもよくない?」 「……幸、今お前が着ているのは何だ?」
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