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「えっ?制服だけど?」
「じゃあ、この時代の着るものはなんだ?」
「何言ってんの~!
着物に決まってるじゃん」
「そうだろう?
では、朝方に着物を着る人々のなかをこの時代にはない制服を着た幸が堂々と歩いていたらどうなる?」
どうなるって………そりゃ
「ここは京都だし京言葉で、…あのお嬢はんめっちゃ別嬪さんやわ~着とるもんもうちらとはちゃうし、きっと何処かのお姫さんなんやろなぁ?…
みたいになると思いますっ!!」
ドスンッ!!
「ぐはっ!
今度は腹に突進とか!!」
…なんか、どんどん攻撃力がupしてる気がするんだけど……
「いいか幸よく聞け?
この時代に洋服を着ていると異人…つまり、外国人と思われて確保されるんだ
もしかしたら、殺される場合もある
それでも貴様はゆっくり行くと言うのか?」
「いや、いや、いや!
もうそんなこと言わないんで!
無知のくせに生意気な口きいてすんませんでした!!
では、急いで行きましょう!私の大切な命が散ってしまわないように速く行きましょう!!」
私が慌てて急かすと琥珀はフンっと鼻を鳴らして前を走り出した
「貴様の為に走ってやるのだ感謝しろ」
…うん、感謝は一応するけど……
猫ってめちゃくちゃ速いんだけどおぉぉーー!!!
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