第2章

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「では、まず君の名前はなんと言うんだい?」 「木城 幸っていいます! 歳は18、ピッチピチの現役高校生です♪ ………………あっ」 つい、琥珀の時と同じノリでやったけど、これって言っていいのか? まぁ、高校生なんて言葉は知らないだろうけど……だからこそなのかな? 私を囲んでる皆さんの視線がいたい……なんていうか、頭イかれてるんじゃないかこいつ、みたいなのが凄い伝わってくるんですけど~… 「え、えっと、幸君というんだね 君は何者なんだい? …その格好に先程のような私たちの知らない言葉を使う…… もしかして幸君は異人なのかい? それとも間者なのかな?」 異人?ありえないって! 私の家族に日本人以外の人いないし! それに、間者?って確かスパイみたいな人のことだよね? それもまずありえないから! …んーと、でも理由なんて言えばいいんだろ……… 「おい、何黙ってやがる…… てめぇまさか本当に間者なんじゃねぇだろうな?」 うるさいよ土方!スパイというよりスナイパーみたいな野郎のくせに!! でも、私は心が広いからこんな奴にも笑顔をむけてやるのさ! 「そんなぁ、間者なはずありませんよ~!」 「じゃあ聞くが…お前が間者ではないという証拠はあんのか?」
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