希望の星

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「キース、船体を光学加工して。あと外の音声を聴こえるように。画像もね」  大気圏突入前にキースは操縦席へと戻り、安定してきたら自動操縦に切り替える。  KB27惑星は事前調査によると随分と科学が遅れ、宇宙船は珍しいらしい。飛び回っていたら大騒ぎになる懸念から背景に溶け込む加工をし、悠々と空を飛ぶ。  画面にパッと映った映像にナナオは眼を見張る。 「え? なんか違う……」  茶色の似通った低い建物と、碁盤目に整列された道。  ナナオが見ていた映像ではそうだったのに、高低差のある鈍色に光る建物、鮮やかな乗り物、もちろんサムライはいない。 「ミハルゥ。ちょっと違うね。ねえ、キース、本当に間違いない?」 「マチガイアリマセン。KB27デス」 「チョンマゲ見たかったね? あ、ごめん。ミハルは花だっけ?」  ナナオは肩を竦め、再び画面に眼を凝らし花を探した。 .
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