第2章 ~商業組合 ギルド 護衛の仕事~

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「風神は話が分かるのぉ」 ヒゲを触りながらマスターが言った。 「それにな、お前ら2人も組合員、マスターの私の指示に従ってもらう部下なんだ。よろしく頼むわい」 「わかったー」 瑠鹿は棒読みで返した 「任務は今日から7日間だ。報酬は言い値でいいとさ」 「なら、1日1千万。こっちだって命かかってるんでね」 頭を掻きながら瑠鹿は言った 「ボッタクリも良い所じゃの」 烈は白く伸びた髭を触る 「200bitにつき、1bit、軍資金取られてるんだ。軍資金を減らせば戦争も出来なくなるだろ。少しでもな。億でもいいぞ?」 「なるほど。確かにな。だが、億は無理じゃ。それではケンカを売っているようなもんじゃわい」 「俺はANA側を見る。風神はJAL側を頼む」 「分かったわ」 文江は素直に応えた。 「マスター、顔と身分がばれたら面倒くさい。なんか良いアイデアないか?」 「そうじゃのぉ。こちらも確かに手札は隠したいもんじゃの」 ちょっと待っとれ。とマスターは奥に消えた。しばらくして 「これで、どうじゃ?中々、雷神ぽくて、風神ぽいだろう」 持って来たのは黄色いローブと緑色のローブだった。 「私達は巫女装束しか着ないのですが・・・」 文江が不安そうに言った。 確かに、2人は神子装束以外、着れた試がない。 これで、目の前でそれを披露するのは避けたかった。 変な疑惑や疑問を残したくなかった。 「着てみなされ」 渡されて、瑠鹿はさっさと開封した 「ちょっと、雷神!あんた、何にも考えてないの!?」 「え?あ!・・・」 既に右袖に右手を入れた後だった。 だが、透け落ちる事はなかった。 「着れるみたいだな・・・ハハっ!」 瑠鹿は苦笑しながら文江を見た 「これは何で作られてるんですか?」 そういいながら、文江も袖を通す。 「分からん。昔、魔術師が作ったらしい。掴めるが、着ようとすると透け落ちてしまってな。今まで誰も着る事が出来なかったんじゃが・・・。大丈夫そうじゃの」 『『(逆パターンもあるの(ん)かい!)』』 2人は同じ事を心の中で同時にツッコミを入れた。
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