第2章 ~商業組合 ギルド 護衛の仕事~

4/5
前へ
/86ページ
次へ
「中々、様になっとるじゃないか。深く被れば、口元しか見えん。これでどうじゃ。足元まであるから転ぶなよ?」 「行ってくるさ。俺たちは魔法を使えないから、魔方陣の紙をくれないか?」 マスターは目を見開いた 「魔法が使えぬのか!?それで良く史上最強のXXランクになれたな」 「得意分野が色々とあるのですよ。深く聞かないで欲しいわ」 文江は強引に話を打ち切った。 マスターは紙にブツブツと呟くと、紙に魔方陣が描かれた。 「行きと帰りじゃ。よろしく頼む」 机の上に手を組みながらマスターは真剣な目で言った。 「風神、一旦、巣に戻るぞ。10時には行くと連絡しておいてくれ」 2人はギルドを去った。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「という事で、ユキを頼みたい。すんませんでした!!!」 境内に戻ったあと、瑠鹿は那由多と茜に土下座した。 「人間て面倒なのね~本当に」 茜は呆れている 「まぁ、俺達は、喰うか喰われるか、だけだしな。任せろルカ」 那由多も呆れているが、一応、受けてくれた 「2人とも、恩にきる!」 瑠鹿はがばっと上半身をあげた。 「これで、貸し2つな?」 那由多はニヤニヤしている 「分かったよ!」 乱暴に応える瑠鹿だった 「そいじゃ、ふー子、お願いがある。お前、日本刀って分かるか?護衛には武器が必要だ」 「日本刀?なにそれ?」 「刀はわかるか?柄があって、鍔っていう丸いのが付いてて、そこからナイフみたいな、なが~いやつ。神子の儀式で使ってるはずだ」 「ん~。これかしら?」 文江は目を瞑りながら想像する 「それそれ。そうそう。そんで、それをしまう、黒い筒も」 「こんな感じ?」 「おっけー。んで、オプションで自由自在に斬れる様にしてもらいたいんだが、出来るか?」 「あー。出来る。ちょっと待ってね。刃こぼれもしないわ」 文江の巫女の力なのだろうか。文江の頭から、緑色の霧が噴出し、イメージされている道具に吸収されていく。 「これで良いわ」 「貰った!!!」 瑠鹿はすばやく手を突っ込んだ。
/86ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加