4人が本棚に入れています
本棚に追加
「中々、様になっとるじゃないか。深く被れば、口元しか見えん。これでどうじゃ。足元まであるから転ぶなよ?」
「行ってくるさ。俺たちは魔法を使えないから、魔方陣の紙をくれないか?」
マスターは目を見開いた
「魔法が使えぬのか!?それで良く史上最強のXXランクになれたな」
「得意分野が色々とあるのですよ。深く聞かないで欲しいわ」
文江は強引に話を打ち切った。
マスターは紙にブツブツと呟くと、紙に魔方陣が描かれた。
「行きと帰りじゃ。よろしく頼む」
机の上に手を組みながらマスターは真剣な目で言った。
「風神、一旦、巣に戻るぞ。10時には行くと連絡しておいてくれ」
2人はギルドを去った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「という事で、ユキを頼みたい。すんませんでした!!!」
境内に戻ったあと、瑠鹿は那由多と茜に土下座した。
「人間て面倒なのね~本当に」
茜は呆れている
「まぁ、俺達は、喰うか喰われるか、だけだしな。任せろルカ」
那由多も呆れているが、一応、受けてくれた
「2人とも、恩にきる!」
瑠鹿はがばっと上半身をあげた。
「これで、貸し2つな?」
那由多はニヤニヤしている
「分かったよ!」
乱暴に応える瑠鹿だった
「そいじゃ、ふー子、お願いがある。お前、日本刀って分かるか?護衛には武器が必要だ」
「日本刀?なにそれ?」
「刀はわかるか?柄があって、鍔っていう丸いのが付いてて、そこからナイフみたいな、なが~いやつ。神子の儀式で使ってるはずだ」
「ん~。これかしら?」
文江は目を瞑りながら想像する
「それそれ。そうそう。そんで、それをしまう、黒い筒も」
「こんな感じ?」
「おっけー。んで、オプションで自由自在に斬れる様にしてもらいたいんだが、出来るか?」
「あー。出来る。ちょっと待ってね。刃こぼれもしないわ」
文江の巫女の力なのだろうか。文江の頭から、緑色の霧が噴出し、イメージされている道具に吸収されていく。
「これで良いわ」
「貰った!!!」
瑠鹿はすばやく手を突っ込んだ。
最初のコメントを投稿しよう!