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「次は鏡だ」
「え~。まだ作るのぉ?」
かなり体力を消耗するらしく、文江はげんなりした。
「お前が使う武器だから!両手で持つぐらいの大きな鏡だ。円形の」
溜息をつきながら、また文江は瞑想に入る
「こんな感じ?」
「良い大きさだ。そんな感じ。あとは好きにデコレーションしていいぞ。龍神の神子に仕えてるから、龍でもあしらうか?」
考え込む文江
鏡に土台がつき、そこから龍がふたつ、伸び始める
「そろそろ、ギブ!取って!」
瑠鹿は手を突っ込んだ。
「中々いいじゃないか。ふー子、良く、聞け。絶対に俺らが行ったとき、腕を試される。この鏡に呪をかけるから、相手や物を照らせば全て跳ね返る。危険だと思ったら、すぐ鏡を向けるんだ。いいな?」
「はーい」
『大鏡・今鏡・水鏡・増鏡。全ての邪を跳ね返せ。急急如律令!』
「これで、大丈夫だ」
「よくわからないけど、ありがとう」
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