第2章 ~商業組合 ギルド 護衛の仕事~

5/5
前へ
/86ページ
次へ
「次は鏡だ」 「え~。まだ作るのぉ?」 かなり体力を消耗するらしく、文江はげんなりした。 「お前が使う武器だから!両手で持つぐらいの大きな鏡だ。円形の」 溜息をつきながら、また文江は瞑想に入る 「こんな感じ?」 「良い大きさだ。そんな感じ。あとは好きにデコレーションしていいぞ。龍神の神子に仕えてるから、龍でもあしらうか?」 考え込む文江 鏡に土台がつき、そこから龍がふたつ、伸び始める 「そろそろ、ギブ!取って!」 瑠鹿は手を突っ込んだ。 「中々いいじゃないか。ふー子、良く、聞け。絶対に俺らが行ったとき、腕を試される。この鏡に呪をかけるから、相手や物を照らせば全て跳ね返る。危険だと思ったら、すぐ鏡を向けるんだ。いいな?」 「はーい」 『大鏡・今鏡・水鏡・増鏡。全ての邪を跳ね返せ。急急如律令!』 「これで、大丈夫だ」 「よくわからないけど、ありがとう」
/86ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加