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瑠鹿は城の門まで来た。
『何者だ!』
門番が声をかけてきた。
『(性別も分からないほうがいいよな?)』
瑠鹿はIDカードをちらつかせた
門番が確認すると
『商人組合の雷神様ですね?』
瑠鹿はコクリとうなずく
『こちらへ、どうぞ』
案内されながら、いつ、何がくるか分からないので警戒しながら歩いた。
少し広めの広場を通る時
背後から門番の気配が消えた。
その瞬間、前を先導していた門番が槍で刺して来た。
ローブで槍を巻き捕らえ、刀で二つに斬った。
門番も驚いた表情を見せたが、次の瞬間、にやついて、近くの林に逃げ込んだ。
目の前から来るわ、来るわの魔法の連続。
ファイヤーボールやウォーターボールは刀で真っ二つにされ、瑠鹿の背後に消えていった。
『(さすが、文江。やるじゃないか)』
実は単にびっくりして、刀を構えただけの瑠鹿だった。
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