護衛の仕事 ~ANAside~

4/8
前へ
/86ページ
次へ
そこから100人は超えるだろうか。 瑠鹿に向かってくる。 面倒くさいな 聞かれないように小声で紡ぐ 『「我を護りし者。我が声を聞き、応えよ。具現化し現れよ。急急如律令」』 五芒星が現れ、中から妖怪たちが一斉にワーーーと言いながら飛び出した。 『戦じゃーーー』 ワーーーっと踵を返し、妖怪どもは五芒星の中に戻る。 『説教だな・・・急急如律令!』 ワーッとまた出てきた妖怪達だが、逃げたわけではないらしい。 各々、武器を持って、人間に襲い掛かる 『(良い仕事するじゃねぇか)』 色々な魔法が妖怪達を襲うが、そのまま何事もなかったように妖怪の身体をすり抜ける。 『(この世界の住人じゃないからな)』 妖怪達は殴る、蹴る、ぶっ飛ばすのやりたい放題だった。 『「守護者たちよ。元の世界へ戻れ。急急如律令」』 ワーーーーッと妖怪達は五芒星に還っていった。 『「運動会じゃねーんだから・・・」』 人間はそれでも凹まずに来るらしい。 妖怪達を返す前にあらかじめ印を結んだ手を地面に向ける。 広場一面に五芒星が刻まれた。
/86ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加