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そこから100人は超えるだろうか。
瑠鹿に向かってくる。
面倒くさいな
聞かれないように小声で紡ぐ
『「我を護りし者。我が声を聞き、応えよ。具現化し現れよ。急急如律令」』
五芒星が現れ、中から妖怪たちが一斉にワーーーと言いながら飛び出した。
『戦じゃーーー』
ワーーーっと踵を返し、妖怪どもは五芒星の中に戻る。
『説教だな・・・急急如律令!』
ワーッとまた出てきた妖怪達だが、逃げたわけではないらしい。
各々、武器を持って、人間に襲い掛かる
『(良い仕事するじゃねぇか)』
色々な魔法が妖怪達を襲うが、そのまま何事もなかったように妖怪の身体をすり抜ける。
『(この世界の住人じゃないからな)』
妖怪達は殴る、蹴る、ぶっ飛ばすのやりたい放題だった。
『「守護者たちよ。元の世界へ戻れ。急急如律令」』
ワーーーーッと妖怪達は五芒星に還っていった。
『「運動会じゃねーんだから・・・」』
人間はそれでも凹まずに来るらしい。
妖怪達を返す前にあらかじめ印を結んだ手を地面に向ける。
広場一面に五芒星が刻まれた。
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