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瑠鹿は王に向けて
お手上げと伝えるため、手を広げ肩の上で上下した。
ハドウェイの緊張を解かそうと軽く抱擁して頭を撫でたが逆効果だった。
『(ユキはハグ、大好きなのに・・・)』
瑠鹿はちょっとショックだった。
その後、客間に通され、昼食会が行われた。
随分と豪華な食事で、瑠鹿は我慢できなかった。
『王よ。いつもこんなに豪勢な食事をお召し上がりに?』
『いたって普通の食事だと思うが?』
『国民が苦しんでいるのにですか?』
『民もこれくらいの食事はしているだろう?』
『飯も食えない日々を送ってます。国民にもっと歩み寄ってください。配給も欲しいところです。』
無知とは恐ろしい。また、こういう人間が王族なのが許せなかった。
『私に気に入られたいのであれば、質素倹約でお願いします。家から通う召使などに聞けば、分かる事です』
瑠鹿は優しく諭した
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