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戦闘の真上に瑠鹿と文枝は来た。
「今回はANA側もJAL側も凄い勢いだな」
「早く止めましょう」
「おう!」
瑠鹿は二つあるうちの一つのイカヅチの両剣を天に向けて投げた
「うぉぉぉぉ!雨よ降れ!稲光よ、舞え!」
ズドドドドドドド!
2人をめがけて戦闘機が一機、弾丸を放ちながら飛んできた。
「ちっ!」
『隊長!空に人影を確認』
『馬鹿な事を言っているんじゃない!』
無線が飛び交う
ダンっ!
弾丸は瑠鹿の右手、右肩を打ち抜いた
「風神!離れて作業開始だ。稲妻よ打ち落とせ!」
戦闘機は地上目掛けて一直線に落ちていった。
『隊長!雷でエンジンが!』
『隊長!測量器やられました。制御不能!』
『なんだって、こう、雷が落ちてくるんだ。戦闘不能な者は脱出しろ!』
無線で指示を出す。
「あれは、人影か?」
上空に人影などあり得ない。先ほどの無線。目を擦ってもう一度見ると、雲の上に乗り、羽衣を纏い、雷を纏い放電している金色の髪をしたキツネの瑠鹿の姿があった
「なんだ・・・?」
『芭蕉扇!』
一気に海に流される戦闘機達。
『制御不能!全員脱出せよ!!』
瑠鹿と文江は同じ事を何度も何度も繰り返した
繰り返すごとに、JAL側の領域かANA側の領域か分からないが、海岸線に無数のパラシュートを確認した。
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