第1章 ~初仕事~

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一通り掃除し、戦闘が止んだ頃、 瑠鹿は文江の腕を掴み雷を利用して移動した。 隊長はわけがわからなかった。突然の嵐、突風。人影。 待避の指示を出していると 大きな雷が落ちた。 見ると、先ほどのキツネともう1人、長い黒髪をしたキツネの面を被った者があらわれた。 『我は雷神なり!むやみな戦闘を止めよ!王に伝えよ!我が領域で悪戯に命を遊ぶ事は許されぬ!次はない!我が意思に従え!』 男の声だった 『我が名は風神なり。風を司る者。此度、雷神と手を組み、そなた達の無益な殺生を止める。肝に銘じるが良い!』 女の声だった。 文江は芭蕉扇を一振りした。 猛烈な風がANA軍、JAL軍に襲い掛かる 「くっ・・・・」 隊長が目を開けると、もう、雷神、風神の姿は無かった。 『次に同じ過ちを犯した際は王と幹部の命を頂く!』 雷神の声が何処からともなく、聞こえた。
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