第1章 ~初仕事~

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夜の街路地 「いてててて」 「あと、ちょっとなんだから、我慢しなさい」 街外れまで移動し、仮面を外した瑠鹿と文江は鎮守の森を目指していた。 「ふーはいいよな。弾に当たってねーんだから」 「過激にやりすぎた、貴方が悪いのよ?」 「ふんっ。」 街を歩くと出歩くものはおらず、家々は黒いカーテンをして、光が漏れるのを警戒しているようだった。 「昼間は活気づいているのに、夜はこうなのね」 「光が漏れていれば的になる。そういうものだろ」 街はまるで人が居ないかの様に静かで異様だった。 月明かりが2人を照らすだけだった。 「やっと着いたわ!がんばって!」 怪我をしている事もあって、瑠鹿は今にも倒れそうだった。 結界を通ると銀色の狼と赤毛の狼の2匹が待ち構えていた。 心配そうにこちらを見ている。 文江は2匹を招き、口づけする 文江が契約した人狼だ。 「貴女、大丈夫!?怪我してない!?」 赤毛をポニーテールにして、赤い皮ジャンに皮の赤いパンツ。いわゆるライダースーツを着た女が心配そうに聞く 「茜ちゃん、私は大丈夫よ」 「本当に心配したんだから!」 茜は文江に厚い抱擁をした。 「こっちはやばそうだな」 銀髪のセミロングに黒の皮ジャン、パンツのライダースーツの男が言う 「喰っていいか?」 瑠鹿の顎をクイッと持ち上げ、ニヤニヤしながら瑠鹿に聞く。 「冗談よせよ、ナユタ。肩、貸してくれ」 瑠鹿は那由多の肩に軽くパンチをしてみせた。
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