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伊藤家を出て、源助の案内で、嘉納小十郎と葵は、桂小五郎のもとへと向かう。
葵の後ろを小判鮫のように、岡田以蔵が付いてくる。
小十郎は、見兼ねて。
「いつまで、付いてくるのですか、岡田さん。」
「いや、私も桂さんに呼ばれていますので。」
岡田以蔵は、懐から桂小五郎の手紙を出して、ひらひらとさせていた。
「そうでしたか、」
小十郎は、岡田以蔵を半分呆れ顔で、そう言った。
源助は、藩邸ではなく、桂小五郎の自宅に案内する。
病弱な桂小五郎は、自宅で、病気療養をしていたのであった。
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