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桂小五郎は、筆をとり、その紹介状を書きながら。
「ところで、長崎行きの船は、決まっているのかね。」
「いぇ、これからです。」
「だったら、当方の軍艦に乗るといい。長崎に荷を積みに明後日、出航する予定だから」
「軍艦?」
嘉納小十郎にしてみれば、軍艦というものは、話しには聞いていたが、まだ、一度も見たことがない。
その軍艦に乗せてくれるとは…
嘉納小十郎と葵は、この至れり尽くせりの出来事で嬉しく思っていた。
桂小五郎にお礼をいって、嘉納小十郎と葵は、退室して行く。
使用人の源助に案内され、船着き場へと向かう。
そのあと、岡田以蔵が入ってくる。
桂小五郎の前にどっかと座る。
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