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けれどそれを遮ってマリオネが言う。
「もちろん、ポイントがマイナスだと、のちのち、デメリットがあることをお忘れなく」
それだけで声をあげようとしていたやつらが押し黙った。
様子見のオレですら、声をあげれなかった。
「なあ、もし免除してほしい人が21人もいなかったら……」
「それはこちらで人数合わせするしかありませんねぇ」
それだけで身の毛がよだった。それはおそらく殺すということだろう。容易に想像できた。
「ポイントを持ってる奴らが免除されろよ……」
と誰かがボソリとつぶやいた。そうすれば確かにマイナスになることは防げるかもしれない。
「それ無理かも。私、他のチームのポイント計算してるんだけど、合計しても20ポイントしかないの」
「じゃあ、どっかのチームがマイナスになるってことか」
「まだ、プラスのチームが使うと決まったわけじゃない」
この声は峰岸だったか。挑発的にそんなことを言い出したが正論ではあった。
「この期に及んで使わない気かよ。使わなきゃ、あの仮面野郎が勝手に殺すんだぞ、チームの誰かを」
「大いに結構だけど」
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