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峰岸はうすら笑う。「それになんで僕たちが敵であるキミたちを助けるためにポイントを消費しなくちゃならない?」
「使わなきゃ、お前だって死ぬ可能性があるんだぞ」
「それで? けどこのゲームが面白味を求めているなら、僕を殺すかな? それはとっても面白くないんじゃない?」
だからマリオネは自分を殺さない。その自信ありげな声にむしろ感心してしまった。
「それに、北海道チームを殺したのは僕たちみんなだ。もうひとつの北海道チームでさえ、大人数のあのチームを恐れて関東チームの作戦に乗った。そうして皆殺しにした。なのに、今更……殺されるのがイヤだから殺されないためにポイントを使ってくれ、だって。ムシが良すぎる」
一人芝居のように峰岸は周囲を見渡して、言った。そこには引き込まれる魅力があった。
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