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「リスクを背負えばいいじゃないか。ポイントをマイナスにしたくないなら、犠牲になる21人をマリオネに選ばせればいいし、少しでも生き残りたいなら、あとでデメリットがあるとしてもポイントをマイナスにしてでも生き残ればいい」
「じゃあ、おれ……免除してもらうよ」
そう言ったのは、同じチームの有東 楽だった。
正気か、というような顔でオレは楽の顔を見てしまう。
オレにはそんなリスクを背負う勇気はなかった。
リスクはいずれ、オレたちに重くのしかかる。
それだったら、そのリスクを排除するためにもゲームをするべきだ。ここで死ぬなら、それ以降のゲームで生き残れるわけがない。オレは烏合の衆のひとりだ。運で生き残れたようなものだ。お前だってそのはずだ、楽。なのに、今更リスクを背負うっていうのか。
楽に視線が合うと、何もいわずに視線を逸らした。
勝手にしろ、と思うことにした。
いや、オレは根性なしで楽が疎ましいのかもしれない。リスクを平然と背負える、楽が。
そして楽の行動で連鎖するように免除する人たちが決まっていく。
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