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―――俺は笑美を本気で愛している・・・。
自覚はあった。
だけど絶対に言葉にできないこの本心。
失いたくないから、俺は“1番”を欲しがる事を諦めた。
万が一通じ合えても、いつか俺の元から去っていくかもしれないと考えるととても怖くなるから。
そういう意味では、“割り切り”という関係はとても都合がいい。
だから俺は、絶対に笑美に本心を悟られぬよう必死に感情をひた隠しにしていたはずなのに・・・。
―――やっぱりお前じゃなきゃダメみたいだ・・・。
笑美の体に入った瞬間、快感とは違う何かが俺の心を満たしていた。
夢中で腰を振り、俺の下で鳴く笑美の反応を確かめる。
彼女の声により昂る気持ちは、少しだけ俺を素直にさせたのかもしれない。
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