第六話

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前にも一度あった。 朝から機嫌が悪くて……、口をきいてもらえなかったこと。 ちょうど、わたしが彼氏と別れて少しくらいのころだから、正直つらかった。 嫌な思い出だなあ……。 溜め息をつきそうになって慌てて抑える。 だめだめ、人間いつもニコニコしてられないもん。 京子さんだって、そうなはず。 確かあの時は――。 そうだ、あの日は、次の日に越中先輩と付き合ってるって初めて教えて貰って。 でも喧嘩してたのが不機嫌の原因だったはず。 越中先輩と付き合ってることにも驚いたけど。
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