第六話

14/40
前へ
/40ページ
次へ
京子さんが不機嫌になることにも驚いたあの時。 いつも優しくしてくれていたから。 でも人間だもんね……。 ――今日も喧嘩かな? 横目でちらりと見ても、表情はわからない。 ……機嫌、良くなるといいな……。 ――でも、それは淡い期待で……。 気まずいまま、お昼の時間になったけど仕事以外の会話はない。 時間の空いてる時、耐えられなくなった時、――オオカミさんの事を考えてなんとか凌いでみた。 逆に赤面したりしてしまうっていうこともあったけど……。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1285人が本棚に入れています
本棚に追加