第六話

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「――みなみちゃん~……ぅぅ……京子さん機嫌がよくなくて……」 「京子さん? 何、春爛漫でウキウキしてないのは、京子さんのせい?」 ……そう、京子さんと話せないのは精神的ダメージが大きい……。 「まあ、とりあえず何食べる?」 訊ねてくれながらも、答える前にテキパキと券を買う南ちゃん。 「席とっといて」 そう言われて、わたしは大人しく椅子に座った。 バッグに入れている携帯をみて、小さく溜め息……。 「どうして、番号とか教えて貰わなかったんだろう……」 今朝、家まで送ってもらったのに。
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