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好きって言葉だけじゃ安心できないです……。
――そう思った時、不意に暗転する空間。
身体が軽くなって急に心細くなる。
「オオカミさん?」
妙に響く自分の声。
目の前にいたのに、重なり合っていたのに。
……いないの?
暗いから見えないけど、触れ合ってる気がしない。
起き上がって辺りを見回すと、遠くにオオカミさんの姿が浮きあがる。
女の人に囲まれて、ニコニコと笑ってるオオカミさんはどんどん遠くなっていく――。
「待って――!」
わたしをベッドの上に一人取り残して……、どこにいくの?
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